第一章『追われる金髪美女』①

ナレーション:(私たちは日々、何も不自由なく暮らしています。しかし、一歩間違えば、ボタン一つで世界を不幸に陥れる可能性があることを、決して忘れてはなりません。)

ナレーション:(さて、ここで未知の宇宙に目を向けてみましょう。宇宙は無限に広がり、未知に満ちています。多くの作家が昔から作品を生み出してきました。この物語も、宇宙を題材にしています。多くの情報が飛び交う現代に生きる人々に、異なる宇宙環境で育った男女の冒険を通じて、人が追いついていない行き過ぎた文化科学と滅びゆく生態系や宇宙進出に警告と見直しをメッセージとして送ります。)

また、物語を短くまとめると、「地球人以外のアイヌには死という概念はなく、ただステージを一つ越えたということになる。」という独自の概念を基に、オリンポスアイヌの子孫であるオリンピアアイヌたちが、人間の一郎とともに宇宙船で冒険を繰り広げ、人間の科学文化と生態系の危機に警鐘を鳴らす、という内容です。


第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

ナレーョン(西暦二千二十六年、国道137号線御坂峠。時刻は午後二時ごろだろうか、一台の大型十三トントラックがカーブの続く峠道を下っていた。)
一郎「腹減った。」
(…大橋渡って、あと一時間ぐらいか…)ホットした。
年の頃は三十前後の日本人離れした男が、ラジオ番組。を聴きながら、国道246号線方面に十三トンウイング車で、向かっていた。)

ラジオのDJ、乱丸:「ごきげんいかが?運転中のドライバーも、ロンリーなZ世代の君にもお届けいたします。今日は懐かしい80年代の曲、『ドゥービー・ブラザーズ』の『ロッキン・ダウン・ザ・ハイウェイ』を素敵なみんなにプレゼントしちゃいます。」

ナレーション(突然!トラックの前を何かが横切った気がした一郎は急ブレーキを踏んだ。エアブレーキとはいえ、高原の自然を掻き消す、物凄い音が静寂を破り、一面に焦げ臭い匂いと砂塵が広がった。そして、すぐ辺りには 何もなかった様にまた静寂が戻った。)
《ギャーッ、ツッツーシュパージャリザー》

第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

急停車したトラックの、様子を直ぐバックミラーで確認した。
一郎:「あーっマジ、何も見えないじゃん?」
(…人じゃないな…い獣かー)少し安心した。

ナレーション(一郎はすぐに車を路肩に寄せ停車させた。緊急を考え、エンジンを駆けっぱなしのままにし、ハザードランプ(四点停車ランプ)を点滅させた後、素早くシフトレバーをパーキング位置に置き、サイドブレーキを入れた。すぐに車のドアを開け、安全確認すると道路に飛び降り、先ずトラックの前方に何もなかったことを確認し、約12m後方パーワゲート(昇降装置)のあたりにまわった。

あたりをくまなく見まわし、一郎は辺り所かまわず叫んだ。
一郎:「おーい大丈夫かー?おーい大丈夫かー?おーい大丈夫かー?」
(…大丈夫そうだな…)安心した。




第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

よく見ると、少し後方の反対車線道路脇の草陰から、手を振っている人影が見えた。
謝りながら、恐る恐る顔を出した人影、

人影:「・・ごめんなさい・・」

人影は、声から、どうやら若い女性の様で、道路を横切って近付いてきた。一郎思わず聞こえる様に大声で返した。
一郎:「大丈夫かーい怪我ない?びっくりしたんだわ?」
(…パツキンの外人じゃん…俺、英語が苦手…)不安だった。
女性が一郎を確認すると、大きな声で返答した。
女性:「だいじょうぶです。追われているの、助けて!」
(…このひとなら助けてくれるかも…)
女性の「助けて」「追われている」という言葉に、一郎は反応した。、
(…モデルみたいな身なりの外人の金髪美女しかも日本語、?助けて、追われてる?都市伝説の狐じゃねよな?まじかよ…)彼は恐怖と嫌な予感がした。

第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

恐怖のあまりおもわず、日頃使わない北海道弁が出てしまった。
一郎:「えっ、追われてる?それ絶対はんかくさいしょっ、そんなところ歩いてたら車来るからさ、危ないっしょっ。気を付けて。」、

ナレーション(その時、女性が駆け寄り、慌てて何かを指をさした。一郎が彼女の指す方を見ると、まるでスパイ映画から飛び出してきたようなサングラスをかけた、黒服の男たちが数十メートル後方の草むらから現れた。)
彼女が一郎に縋る仕草で言った。
女性:「あそこ、あの人たち」
(…このひと助けてくれないかな…)不安で期待した
彼女側に来ると、一郎をその大きな蒼い目で見上げた。
それを見た一郎の正義感に火が付いた。
一郎「エッ…」
(…かわゆい…近…ちょっ…まじやべえ人達じゃん…)多少ビビった。
一郎、その場で直ぐ彼女の鞄を素早く奪い取るように確保して、、自分のトラックに乗るように急いで誘うと、運転席のある前方のキャブ(運転室)まで彼女を誘導し、十数メートル走った。
一郎:「早く、こっち来て行くよ、かばん大丈夫?かして」
(…早く…しないとやばいじゃんお嬢ちゃん…)焦った。

第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

女性は何故だか?鞄が取られたと勘違いした。一郎の後を全力で追いかけた。
女性:「何をするんですか?待ってください!鞄」
?(…こひと顔良いけど悪…違う助けてくれた…)

一郎は女性を安全にキャブの助手席に乗せ、直ぐに鞄を投げ渡した。
一郎:「そこ高いから足気を付けて乗って、はい鞄、投げるよ」
(…安全が第一と…)
迫りくる追手を見て、一郎の誘導に素直に従った女性。
女性:「ああ、はい」
(…やさしいひとじゃん…)

一郎は発車前の安全点検を素早くし、ハザードランプを消して右ウインカーランプを点滅させた。
一郎「ッじゃ行くよシートベルトOK?」
(…安全が第一と…)おもった。
ナレーション(女性は一連の一郎の行動に、トラックドライバーとしての技術と良識のある行動に安心した。)
フロントシトベルトを確認する女性。を見て答えた。
女性:「ハイッ…OKです。」前を真直ぐ向いて軍人の様に答えた。
(…頼もしいひとでよかった…)

第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

ナレーション(トラックのドアが左右閉まる音と同時に、エンジンがうなりを上げた。砂が舞い上がり、二人を乗せたトラックはそこを離れた。)
(バタンバッタン、グ、グアン、ギ、ブロローン、ツー、ジャリロロー)
バックミラーを見ると黒服たちが遠ざかっていった。一郎はバックミラーを指さしながら女性に言った。
一郎「見てみ、うしろ。」
(…やべ…おっ…びっくりさせたから、謝っとくか)彼女の方を軽く見ると微笑みを浮かべ話しかけた。
一郎:「さっき、鞄、驚かしてごめんな、鞄盗まれると思ったろ。」
(…もう狐じゃないと分かったから…大丈夫だろ…)ホッとした。

緊張していた女性はバックミラーを見て、"危険から逃れたことに安堵の表情を浮かべながら、一郎にお礼を言った。
女性:「ありがとう」
(…いいひとじゃん。)と思った女性
一郎がハンドルを握るトラックは、木々に囲まれた緩やかな旧峠道を何事もなく河口湖に下って行った。


第一章「追われる金髪美女第一節『峠の出会い』

これで第一節『峠の出逢い』は終わり、さあどうなっちゃうんだろーね、この二人の運命。次回は二節『ドライブイン』金髪美女の正体?と、必要に追う黒服たち、そして、彼女は助けようとする一郎に鞄を取られると思ったのは何故?鞄の中身が原因なのか?それを黒服は知って追っているのか?読み進めるうちにどんどん明らかになるぞ。乞うご期待!

物語の主要な要素を簡潔に伝えています。ただし、物語の詳細やキャラクター間の関係性などは省略されています。それらを理解するためには、プロローグから全文を読むことをお勧めします。

・・To Be Continued・・

乱丸:「ごきげんいかが?運転中のドライバーも、ロンリーなZ世代の君にもお届けいたします。今日は懐かしい80年代の曲、『ドゥービー・ブラザーズ』の『ロッキン・ダウン・ザ・ハイウェイ』を素敵なみんなにプレゼントしちゃいます。」




■データ 本文*で囲った言葉*

※四点⇒ハザードランプのことを運手に慣れたプロドライバー等がよく使う。通常後方の車に危険を知らす役目だが、ドライバー同士のコミニケーションとして、アリガトウサインとして用いられている。
※妖精(ようせい、英語: fairy、faery、フランス語: fée)は、神話や伝説に登場する超自然的な存在、人間と神の中間的な存在の総称。だが、この物語では主人公とその周りのこの世にありえない理想の女性を指す。
※キャブ=トラックの運転席がある部分をいう。
※☆The Doobie Brothersは著者が大好きなアメリカカルフォルニア出身のROCKBANDで、オールマン・ブラザーズ・バンドレ-ナード・スキナードZZトップなどの1960~80年代の南部音楽=サザンROCKに影響され80年代に特に活躍、最初は4人BANDで、スタートし、現在は大所帯入れ替わり、BANDというよりはユニットともいえる、2023年4月頃来日予定
※御坂峠
呼称は御坂隧道の富士吉田側入り口地点(標高1300 m)付近を指すようになる。また、古道の峠を「旧御坂峠」、御坂隧道の峠を「新御坂峠」と分けて呼称する場合もある。 1994年(平成6年)11月20日に後述の御坂トンネル有料道路が無料開放・国道指定されたのに伴い、国道指定を解除され、県道富士河口湖笛吹線のトンネルとなった。

(注)挿絵はオリジナル画と、フリー素材イラストACさん、イラストボックス、イラスト屋さん、街の記録さんなどのフォトやイラストをDLし、模写しています。内容イメージに合うよう色や季節感など変たりし、オリジナルと合成して使っています。ウィキペディア(Wikipedia)ウェブリオweblio、街の記録にリンク貼っています。問題ありましたらメールかコメントください。

(注)またオリジナルや改定オリジナルの著作権利はCNBweb日本放送ーradio室に全てありますので、転写はご注意下さい。

hiro900 

手嶋 広

神奈川県の北のはずれの山北町で小さなradio局のボランティアで執筆しています。よろしく。

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